2023.04.19

テレビCMデータのプレイヤー①「東芝」

こんにちは!デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です!

以前の記事では、テレビ視聴データの市場を長らく牽引してきたビデオリサーチ社について紹介しました。

しばらくこの市場はビデオリサーチ社が独占してきましたが、ここ最近、新たなテレビ視聴データ集計・分析サービスが生まれてきています。

今回は、そのうち「東芝」が提供しているテレビ視聴データ集計・分析サービスについて紹介していきます。

全国272万台、32のエリア別にデータを収集・分析

東芝の視聴データサービスは、東芝のテレビ「REGZA(レグザ)」から得られるデータをもとにしています。全国のREGZAユーザーから視聴ログの取得を許諾してもらったテレビ272万台(2023年2月時点)からデータを集めているのです。

地デジ・BS・110度CSに対応しており、全国32の放送エリア別にデータ収集が可能です。REGZAというブランド力だからこそなしえたデータ集計・分析サービスだと言えます。

毎秒単位&録画再生のデータ取得も可能に

ビデオリサーチ社は最小1分単位のデータ取得でしたが、東芝の視聴データは毎秒ごとなのが特徴です。そのため、テレビ番組内のコーナーやCM1本あたりの細かい視聴データの分析可能です。

さらに、REGZAについているタイムシフトマシン(全録機能)など、録画再生の視聴データも取得でき、ライブと録画再生、両方の視聴データを集計・分析できます。これにより、録画などで見られやすいドラマなどの視聴データも可視化できるのがポイントです。

一方で、東芝の視聴データは、あくまで「その世帯にあるREGZAの視聴データ」であることも忘れてはいけません。

たとえば、リビングにREGZAが設置されている家庭でも、ダイニングで別メーカーのテレビを見ていたとしたら、その世帯はテレビを“見ていない”ことになってしまいます。また、家族のだれが見ているかもわからないため、テレビ利用者の世代を詳細に把握することもできません。

ただし、毎秒ごとの詳細なデータを取れることは大きな強みであり、テレビ視聴データにおける大きな指標の一つであることは間違いありません。

次回は、また別のサービスを紹介していきます。

それでは、また次回お会いしましょう!