2023.12.11

「若者のテレビ離れ」は本当か? 驚きの検証結果

 

 こんにちは!デジタルインテリジェンスの広報・PR担当の詩(うた)です!

 今回は、「若者がテレビを見なくなった」というよくある話が本当なのか、当社が分析したデータをもとに考えていきたいと思います。

●ここ数年の個人視聴率は「明らかな減少傾向」

 下記は2021~23年における、クォーターごとの「時間帯別の個人視聴率」です。

※全日=全時間帯、G=ゴールデンタイム、P=プライムタイム、AVG=平均

 これを見るとわかる通り、たしかに「2021年4-6月」と「2023年4-6月」を比べると、どの時間帯も、軒並み個人視聴率は右肩下がりに減少傾向に推移していることがわかります。

●20代の個人視聴率は、時間帯や性別によっては増加傾向

 では、次に年代別に見てみましょう。下記はF20(20代女性)のデータです。このデータを見ると、20代女性は、ゴールデタイムの視聴率だけを切り取れば2022年10-12月、1-3月期は上昇傾向にあることが読み取れます。時間帯によっては、全体の傾向とは一部相反する傾向が見られるのです。

 M20(20代男性)も見てみましょう。20代男性については、なんと全日、AVGともに増加傾向となっています。

●「テレビ離れ」は中年世代のほうが顕著⁉

 一方、テレビの視聴習慣があると言われるF40・50(40、50代女性)、M40・50(40、50代男性)のデータを見ると、明らかな減少傾向となっています。

 これらのデータを踏まえると、実は今、世間一般の「若者はテレビを見なくなった」という認識とは逆の現象が起きていることがわかります。

 つまり、「全体としてテレビの視聴率は減少傾向であることは間違いないが、人口分布を考えると40~50代の減少が全体に大きな影響を与えている。若者に至っては、逆に伸びている世代、時間帯もある」ということです。

 こうしたデータをもとに考えると、実は時間帯やターゲット世代によっては、若い世代へのテレビCM出稿のパフォーマンスは上がっているとも言えます。

 弊社では、さまざまなデータをもとにこうしたバイアスを取り除き、テレビCM出稿の効率化をお手伝いしています。ぜひ、お気軽にお問合せいただけますと幸いです。