“視聴率”とは、なんだろうか?
“視聴率”はテレビメディア取引の「通貨の単位」であり、今も変わらない大切な指標です。しかし、テレビやテレビCMの本当の価値をもっと知るために、有用に使われるべき新たなマーケティングデータも必要ではないか、とも我々は考えます。それが“テレビ視聴データ”です。デジタルインテリジェンスでは、このテレビ視聴データを使用した「TVセカンドオピニオンサービス」をご提供しています。
テレビ視聴データのパートナーとは
一概に、テレビ視聴データといっても、どのデータを新たに取り入れるべきかは広告主企業が持つ課題によって異なります。複数のテレビ視聴データを使わなければならないことも多くあります。TVセカンドオピニオンサービスでは、目的に応じた適切なデータの取得・分析に加え、次のアクションを含めた利活用のトータル・コンサルティングをいたします。
デジタルインテリジェンスは、主なテレビ視聴データ提供社が保有するデータ群、特徴を研究・熟知し、コミュニケーションとテクノロジーの両方の知見・経験により、それらデータを利用したソリューション提供を行います。
*一覧はデジタルインテリジェンスが行う独自評価
平均視聴率とは
そもそも「平均視聴率」とは何でしょうか?例えば平均視聴率10%。「100人中、ある番組を観ていた人は平均で10人だった」これも間違いではありません。しかし、正しくは以下の図のようになります。(世帯視聴率の場合は人を世帯に置き換える)
平均視聴率とは、ある番組を観ていた割合(視聴率)を1秒毎(提供社によっては1分毎)に加算して、その番組の放送秒数(分数)で割り戻したもの。つまり、仮に3,600秒(60分)の番組であれば、10人が3,600秒観た場合と、100人が360秒ずつ観た場合のどちらも「平均視聴率10%」と評価されます。少し思っていたイメージと異なりませんか?ドラマは通常、番組の最初から最後まで観られることが多い番組。音楽やニュースのように観たいところだけを観る場合もある(ザッピングが多い)番組とでは、同じ平均視聴率だからと、同等に評価するのではなく、それぞれの番組価値の捉え方を少し変えなくてはなりません。
平均フリークエンシーの誤解
テレビ番組の間と間や番組の中に挿入されるテレビCMでは、「平均フリークエンシー(FQ)」がよく使われますが、ここにも少し誤解があるようです。平均FQが5回だった時、FQ毎の人数分布は次のA〜Dのうちどれが正しいでしょうか?(縦軸が人数)
実は全て平均FQは5回です。
*小数点切り捨て
しかし、実際のテレビCMのフリークエンシーは、ほとんどの場合、Bのようになります。
また、平均フリークエンシーの大きな誤解に、この平均値にはテレビCMに接触しなかった人、つまりFQが0回の人も含まれている、と思われている場合があることです。実際には平均FQ5回の時に、リーチ率が80%と50%だとした場合、FQが0回の人(広告非接触)を加えたグラフは次のようになります。
テレビ視聴の機会、時間が継続的に低下すると言われるなかで、広告を観て欲しいターゲット層にきちんと広告メッセージを届けることは難しくなってきています。しかし、テレビやテレビCMの持つパワーがまだまだ大きいことも事実です。「テレビ・テレビCMの本当の効果」をきちんと知るための分析がより重要となってきています。
参考データ:男性ティーン&20代向けにGRP630%が投下されたキャンペーン例
「視聴率」と「視聴質」
TVセカンドオピニオンサービスでは、テレビ視聴率に加えて、「視聴質」という新しい指標を提供しています。テレビ視聴質は、広告主企業がテレビの本当の価値を知ることはもちろんのこと、コンテンツを提供する側(例えばテレビ局や制作会社など)にも、高く評価される指標としてご活用いただいています。
視聴質は、
視聴率:「テレビが点いていたか」に加え
V I 値 :「テレビの前に居たか」
A I 値 :「画面を見ていたか(注視)」
という、テレビ視聴のまさに「質」をご提供します。
従来の「視聴率」だけの評価から「視聴質」も加えた評価へ(例:A局/世帯)
(VI値×AI値と加えることで価値が変わる)
例:C局(関東キー局)の「視聴質評価」
例:時間帯別の評価を「時間帯ゾーンで再評価」して、スポットCM評価に使用
*VI値、AI値はTVI社が提供する指標です。
この件に関するお問い合わせ:
株式会社デジタルインテリジェンス
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